手仕事礼賛

お店に依って日々の仕事は当然違います。
たけ橋の場合朝の精米の作業から始まりです。

お客様はご自分の前に出て来た料理が、
どんな風に作られて目の前に供されるか
ほとんど判りません。

他のお店でどの程度の料理を如何に作るかは
よく判りませんが、私の作る物はお客様に
十分説明出来るようほとんどが手作りです。

お客様がパクッとする一口のお料理も
ほとんど全て素材から自分の手で調理。

味噌に至る迄自分製。

勘違いされがちですが自分製が
一番美味しいとは思っていません。

ただそれが自分の料理である以上
出来る限りの物を自分で作ります。

合理性と利益至上主義から、今現在
料理人の育ちにくい環境になってしまい
ました。私の様なやり方の店は今は少数派。

既製品を使う事で作業の効率化は驚く程進む
ものです、食材屋からよく御案内も来ます。

味噌を選ぶと言うのも、豆を選ぶのでなく
自分の気に入ったメーカーを選ぶと言う事。

職人が何の為に存在するか、今この事を考えて
店を維持して行くのは極めて困難。

それぞれ店のオーナーである料理人は自身の
ポリシーで日々の仕事に汗しています。

私は手仕事こそ料理人の道と信じて
あっという間の一口に精魂込めて
お客様のご来店をお待ちします。

お客様の美味い不味いの評価は
又別の事、先ずは自分の気持ちに
素直に、朝の精米の仕事をその日一日の
最初の仕事とします。

皆さんも手仕事を応援してください。
手仕事礼賛です。