食の安全と見えざる手

経済の用語で「見えざる手』と言うのがあり
ます。

確か一つのものが出来る過程で、見知らぬ
ところで作られたいろんなものが手をつなぎ
合いある製品が作り上げられる。

確かこんな意味だったと記憶してます。

今産業界で工場が操業停止しているのも
こんな事、ある部品工場が津波被害に遭う
こういう事態が起こる迄気付かなかった
見えざる手、見えた時にはとんだ事態が。

食の現場でも同じ、何も知らないお客様が
とんでもない事態にあってしまう、私たち
飲食店の経営者は好んでこのような事態に
遭おうとはしていません、

途中の複雑な流通経路の中に一人の
不届きものが居ると、そこからほころびが
生じやすくなるのです。

不届きものは常々危険な事ばかりしている
訳ではなく、ごくごく希に事件を起こします。
常にはお客様の評価も良い事が多い。

実際食に関する事故は悪意が無くても
起こる可能性が十分にあります。

だからこそ料理人の良心、確固たる哲学は
不可欠です。お客様はただ料理を召し上がって
そのほとんどの判断をしています。だからこそ
我々は十分な安心のもとお食事を楽しんで頂く
為にいろんな知識を高めないといけません。

ちょっと話がそれましたが、食の安全を
一介の料理人が守るには食材の入手経路を
簡略に、顔の見える相手と良好な商売に
務め、そんなものを集めて最善を尽くし
調理、できるだけ見えざる手を可視化する。

料理は人が作り人が食べる。

美味しいと言って下さるお客様の為に
最善の努力を惜しまず。

体力がちょっと衰えましたけど。
食の安全と見えざる手

これは醤油、米は友人より、お魚は
ご近所の私よりお年寄りのおばちゃんから
野菜は高校時代のラグビーの先輩から、
自分が信用している方の選んだものを
信頼して仕入れをしています。
仕入れ先の方はほとんど商品に関して
一定以上の知識を持っています。

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